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2022.02.17 UP
#14
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生産者が語る!小美玉のいちごのこれから

小美玉のいちご

小美玉産いちごは、ハウス栽培で冬の今が旬。多くは都内の市場に出荷され、高い品質で評価を得ています。市内でも直売所に並んだり、菓子店でスイーツに使われたり、目にする機会も多いのでは。小美玉の赤いダイヤモンド、いちごを楽しみつくしましょう! 写真撮影:小美玉市出身フォトグラファー 鈴木彩子(Seisai inc.)

今回の記事で紹介するモノ・コト

11月から5月までの収穫時期は、収穫や出荷準備で忙しく休みがとれないといういちご生産。農家の皆さんはより美味しいいちごを消費者に届けようと、日々工夫を重ねています。「大変だけど、やりがいがある」いちごづくりへの想いを聞きました。

品質向上と収穫量の安定 新しい仲間を増やしたい

JA新ひたち野 小川いちご部会 部会長 鬼沢 吉行さん

長年勤めたJAを退職して、4年前にいちご農家の親の後を継ぎました。
11月から5月の収穫期は、赤くなったいちごを毎日収穫する必要があるので休みがありませんが、作付面積あたりの単価が高く、広い土地がなくても努力次第で収入が見込めるのがいちご生産の特徴です。
小川いちご部会には10軒の農家が所属していて、やよいひめ、とちおとめ、いばらキッスの3品種を東京や水戸の市場に出荷しています。課題は、後継者不足でいちご農家が減っていること。勉強会や日々の情報交換を通して、部会全体で品質や収穫量を向上・安定させていき、新しい担い手を増やしていきたいです。

厳しさとやりがいある仕事 毎年が1年生の気持ちで

JA新ひたち野 美野里苺部会 部会長 永木 篤さん(写真中央)

15軒の農家が所属する美野里苺部会は、とちおとめ、いばらキッスを東京や神奈川の市場に出荷しています。市場では決まった仲卸さんが買い付けてくれて、横浜のフルーツ店や駅ビルなどに流通しています。固定客がついているのは、品質が高く評価されている証拠だと思います。 自然が相手なので、ハウス内の温度管理を1℃間違うと翌月の収穫が激減してしまうなど厳しさもあり、毎年が1年生という気持ちで臨みます。一方で、技術を磨くことが収穫量に直結するやりがいや、マニュアル化できないからこその楽しさもあります。高齢のため廃業するベテランも増えてきましたが、なるべく続けてもらい、若い世代に技術を伝えてほしいです。

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