今年で開業127年
日本の鉄道は、1872年(明治5年)9月12に新橋駅−横浜駅間で正式開業したのが始まりで、羽鳥駅はその23年後、1895年(明治28年)12月1日に開業しました。常磐線は、常磐炭田の石炭輸送ほか、日立鉱山、日立製作所関連の人員・物資輸送で、戦前・戦後を通じて国内経済発展に欠かせない存在となっていきました。羽鳥駅は今年で開業127年になります。
安心安全な「まちの灯台」
これまで東口からの利用者が東京方面の電車に乗る場合、階段を2回昇り降りする必要がありました。人道橋を一度昇り降りし、さらにホームの階段を昇り降り。施設のバリアフリー化と、西口の交通混雑が課題となっていました。
そこで、2014年度に測量・地質調査を始め、JR東日本との協定を結び、2017年度から橋上駅舎、東西自由通路、エレベーター、トイレなどの工事が始まりました。
2020年2月16日、エレベーターと通路で東西エリアを結び、鳥が翼を広げたような屋根を持つ、新しい羽鳥駅舎が完成しました。2021年3月31日には東西駅前広場も完成。羽鳥駅周辺を「まちの灯台」に見立て、いつも明るく安心安全な場とすることを目指し、便利で賑わいのある拠点が誕生しました。
地域に愛される駅に 1895−2022
JR東日本石岡駅長 今橋武弘さん
1978年羽鳥駅ホーム
「明るく楽しく」がモットー
石岡駅は羽鳥駅も管轄しており、羽鳥駅の直接的な運営は(株)JR東日本ステーションサービスに委託しています。
駅社員に伝えている信条は「明るく楽しく」。自分たちが楽しくなければ、お客様に楽しい旅行をお届けできません。そのためにはまず自分から駅社員に毎朝声掛けし、体調を確認しながら顔を見て話すことを大切にしています。
私自身、旅好きです。旅先でも駅を見て、どんなサービスをしているのか必ず見て、駅運営の参考にしています。
興味を持つ企画を
駅に興味を持ってもらい、訪れてもらうため、地域の皆様と連携して、さまざまな企画をしたいと思っています。小学生の社会科見学や、中学生の職場体験では構内放送してもらうなど、いろいろな体験をしていただけると思います。
駅をご利用いただく地域の皆さまが喜ぶ表情が私たちのエネルギーです。地域に愛される駅になるよう努力してまいりますので、ぜひ駅に足をお運びください。
1972年(昭和47年)羽鳥駅西口
1972年羽鳥駅前商店街
1998年(平成10年1月16日)蒸気機関車D51 498が羽鳥駅に停車
1998年蒸気機関車D51 498が羽鳥駅に停車
1990年(平成2年)の羽鳥駅のホーム
1990年羽鳥駅西口