移住者:相澤博文さん
小美玉市玉里地区に移住して約20年の相澤博文(あいざわ・ひろふみ)さんは、日中は小美玉市内にある機械部品の試作品製造を手がける会社で仕事に打ち込み、家に帰れば4人の子どもたちの良きお父さん。現在相澤さんは、奥様と小学6年生の長女、小学5年生の次女、そして小学2年生の長男・次男の双子の6人家族で、小美玉暮らしを楽しんでいる。
宮城県大崎市出身の相澤さんは、大学卒業後、現在勤める企業への就職をきっかけに移住。小美玉市にやってきたとき、郊外の風景を見ながら、地元の景色を彷彿とさせられたそうだ。
「私の実家が、宮城県の旧古川市あたり。田んぼの中で過ごしていたので、小美玉の景色も地元と似ているところがあるな、と親近感がわきました。でも小美玉のほうが、土地の起伏もあって、新鮮さも感じましたね」
移住後に奥様と出会い結婚し、その後「せっかくだから、アパートではなく持ち家に暮らそう」と決意し、土地を購入。
小美玉市内には、便利な駅前や市街地だけでなく、郊外の静かな場所、自然が多く霞ケ浦や筑波山などの景色を楽しめる場所など、生活環境が異なる様々なエリアがある。相澤さんご夫婦は、「会社に出勤しやすい場所に住みたい」という博文さんの希望と、「落ち着いて住める場所にしたい」という奥様の希望を合わせ、小美玉市玉里地区にマイホームを構えた。
「できれば広々とした土地がいいなと思い、100坪の土地を買って家を建てました。私も妻も食の好みが似ていて、休みの日は、お酒を楽しみながら庭でバーベキューすることもありますね」
現在、相澤さんと奥様は共働きだが、家事や子どもたちの相手も、二人で協力。仕事が休みの日は、相澤さんも子どもたちと一緒に小美玉の街や自然を散策しに出かけることもあるそうだ。
「子どもたちも自転車に乗れるようになったので、霞ケ浦の堤防を一緒にサイクリングしたり、玉里地区のなかを探検したりしています。うちの子たちは自然と触れ合うのが好きなようで、田んぼに入ったり小川でザリガニ釣りをしたりと、自分が子どものころと同じようなことをして一緒に遊んでいるんですよね」
仕事と家庭がある傍ら、相澤さんが2006年ごろから楽しんでいる趣味が、モトクロス。モトクロスとは、競技用のバイクを操り、土や砂が露出した、コーナーや坂道、ジャンプ台などが設けられたコースを走り、速さを競うレース。
初めのころは、「大きなバイクを乗りこなすのは難しいかも」と思い、レース鑑賞のみにとどめていたそうだ。しかし、子供用の小型バイクを大人でも乗れるように改造して乗る遊び方があることを知り、相澤さんも自分でバイクを駆りコースを走るようになった。
後に、小美玉市に住むモトクロス仲間に偶然出会うことができ、以降は同じチームに所属してレースに出場することもあったそうだ。相澤さんはモトクロスの楽しさを、「コースを走る爽快感はもちろん、少しでもジャンプを決められると嬉しいですね」と語る。
実は相澤さん、子どもたちが生まれてからは、モトクロスのコース走行やレース参加は控え、楽しみはバイク整備やレース観戦にとどめていたそう。しかし、子どもたちが大きくなった今、再開を目論んでいるところだそうだ。
「競技からは離れていましたが、バイクは手放さず大事にしていました。下の子たちもバイクに乗れるぐらい大きくなってきたので、興味を持ってくれるなら、バイクを子どもでも乗れるように調整して、一緒にコースに行きたいですね」
小美玉に住んで20年。家族の時間と仕事の時間をバランスよく保ちながら、小美玉に暮らす相澤さん。子どもたちの成長を見守りつつも、「もう少し、バイクに乗れる時間を作ってみようかな」と、家族・仕事・趣味がより充実した、これからの小美玉暮らしの楽しみを考えているところだ。